日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は1月6日,au(KDDIと沖縄セルラー電話)のCDMA2000方式の第3世代携帯電話サービス向けメール・システムに,「hp NonStop Server」が採用されたと発表した。NonStop Serverは,無停止型超並列サーバーとして実績の高い製品。auは2002年7月から新システムを稼働させており,「現在まで障害なく動いている」(KDDI)。

 auが導入したのは,NonStop Server S74000を使った60CPU構成のシステム。日本HPはハードウエアだけでなく,サーバー側のメール・ソフトウエアを提供し,システム構築作業も手がけた。「auの新システムは国内最大級。しかもシステムを停止させず,単にCPUなどを追加するだけでメール・ボックスの拡張や新サービスの追加ができる」(日本HP)。

 auは,2002年10月に64万,同11月は60万と,毎月数十万ずつCDMA2000ユーザーを獲得している。メール・サービスの機能も順次強化しているため,安定性と拡張性の高いメール・システムを求めていた。また,カメラ付き携帯電話機の急速な普及によって,静止画や動画を携帯電話メールで送受信するユーザーが増え,トラフィックは急拡大している。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)