総務省は12月10日,xDSL(digital subscriber line)サービスの11月末の加入者数を発表した。10月末から47万8322回線増えて,511万7867回線となった。加入者の増加数は,9月末までは1カ月に30万前後だった。これが10月に約41万増,11月に約47万増と普及ペースが加速している。

 11月単月の加入者を見ると,BBテクノロジーが提供する「Yahoo! BB」が52.6%のシェアを獲得した。この結果11月末の累積加入者数は,BBテクノロジーが28.5%,NTT東日本が20.9%,NTT西日本が17.2%。10月末では,BBテクノロジーが26%,NTT東日本が21.6%,NTT西日本が18%だった。BBテクノロジーが,東西NTTや他社からシェアを奪った格好だ。

 BBテクノロジーは8月から,新規加入者に対してADSL料やIP電話サービス「BBフォン」を2カ月間無料にするキャンペーンを展開。11月からは,申込者に街中でADSLモデム配るなどユーザー獲得に総力を挙げている。シェアの急減に危機感を抱いたNTT東日本は12月に「フレッツ・ADSL」を最大500円値下げした。