NECは12月6日,企業ユーザー向けの無線LAN製品「MOBLINK-500」を発売した。特徴は,通信距離が伸びても速度が落ちにくいこと。新開発の無線LAN用チップ・セットを搭載したことで,約50mの距離まで24Mビット/秒以上の伝送速度で通信できるという。
MOBLINK-500は,伝送速度最高54Mビット/秒の無線LAN規格であるIEEE802.11aに対応。物理層とMAC(media access control)層の処理に,新開発のチップ・セットを使用。複数経路の電波の干渉(マルチパス)によって不安定になる受信電力の補正機能を強化した。このことで,約40mで36Mビット/秒,約50mで24Mビット/秒の伝送速度を実現する。
IEEE802.11aで使用するときの最高伝送速度は,発売時点で36Mビット/秒。2003年3月に54Mビット/秒で伝送できるようにする。IEE802.11a以外に,最高伝送速度11Mビット/秒のIEEE802.11bでも通信できる。クライアントからのアクセスを認証,暗号化するための規格であるIEEE802.1xにも対応する。
100セット限定のキャンペーン価格は,アクセス・ポイント1台,クライアント・カード2枚,認証サーバー・ソフト1本で54万8000円。