総務省は11月25日から,「050」で始まる11けたのIP電話の専用番号の割り当てを開始した。初日は9月中に申請を出していた5社に対して,合計700万番号を割り当てた。

 専用番号を取得したのは,BBテクノロジー,KDDI,NTT-ME,フュージョン・コミュニケーションズ,CATV事業者のZTVの5社。フュージョン以外の4社は,既にIP電話サービスを提供中。フュージョンは2003年2月にサービスを始める。

 IP電話サービスの専用電話番号は,「050-XXXX-XXXX」という全11けたの体系となる。050がIP電話であることを識別するコードで,次の4けたが事業者識別コードになる。今回総務省が割り当てたのはこの識別コードで,事業者は1コード当たり1万個の電話番号をユーザーに割り当てられる。

 例えばBBテクノロジーは今回,「1000~1577」までの578個の識別番号を取得した。理論的には,最大578万ユーザーに番号を配布できる。フュージョン・コミュニケーションズは,「5500~5532」の33個の識別番号を取得した。

 現在のIP電話サービスは,既存のNTT加入電話へは発信しかできない。IP電話サービス各社は今後,IP電話専用番号をユーザーに割り当てることで,NTT加入電話からの着信も可能にする。NTT-MEやKDDIは,12月にも専用番号を使ったサービスを始める予定だ。

 5社以外では,NTTコミュニケーションズが専用番号を申請済みである。