NTT東西地域会社は11月18日,中間決算発表の席上で県間のデータ通信に乗り出すことを正式に発表した。今月中に総務省に認可を申請する方針だ。申請が認可されれば,県域サービスしか認められていなかった東西NTTにとって初めて提供する県間サービスとなる。

 東西NTTが県間進出の第一弾として申請するのは,各種フレッツ・サービス向けに各県ごとに構築・運用している地域IP網の相互接続。例えば,IPビデオ電話サービス「フレッツ・コネクト」(NTT東日本),「フレッツ・コミュニケーション」(NTT西日本)を使って他県のユーザーと通信できるようになる。

 2002年度中にNTT東日本は首都圏,NTT西日本は京阪神地域の地域IP網を相互接続する。さらに,2003年度早期には各社の営業地域内の地域IP網を接続する意向である。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)