NTTドコモは10月10日,いわゆる「ワン切り」対策の一つとして,携帯電話のネットワーク側で着信を拒否する「ワン切り着信拒否機能」を10月31日から開始すると発表した。携帯電話を契約するユーザー向けに無料で提供する。

 ワン切り着信拒否機能は,あらかじめ登録したワン切り業者などの電話番号からの着信を,ネットワーク側で切断してしまうもの。ユーザーが,ワン切り業者の電話番号と推測した番号を手順に従ってNTTドコモのネットワークに登録すれば,着信を拒否できるようになる。

 着信を拒否された番号(ワン切り業者)には,音声ガイダンスが即時に応答し,課金が発生する。これにより,業者に対する抑止力が働く仕組み。登録は1ユーザー当たり最大19件まで可能。

 なお,対象となる端末は800MHzおよび1.5GHzのディジタル携帯電話のみとなる。PHSや第3世代携帯電話サービス「FOMA」,プリペイド型携帯電話サービス「ぷりコール」には対応していない。

 KDDIグループやJ-フォンなども現在,ワン切り業者に対する対策を検討している。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)