沖電気工業は9月2日,VoIP(voice over IP)ゲートウエイ装置と一体化したADSLモデム兼ブロードバンド・ルーター「VR11A-C」の販売を始めた(写真)。VoIPの呼制御にSIP(session initiation protocol)を搭載するのが特徴である。

 VR11A-Cは,ADSL事業者やプロバイダを介してユーザーに提供する。総務省が9月末にIP電話への電話番号の割り当てを始めたことを受け,IP電話サービスを提供する事業者の需要を見込んでいる。すでに5,6社のADSL事業者などと交渉が進んでいるという。

 インタフェースは,10M/100Mのイーサネット・ポートとアナログ電話用ポート,ADSL用ポートをそれぞれ1ポートずつ搭載する。ADSLは,最大8Mビット/秒の「G.992.1」(G.dmt)と最大1.5Mビット/秒の「G.922.2」(G.lite)の日本仕様であるAnnex Cに対応する。