日本SGIとセーバーは9月24日,セーバーが開発した動画ファイルにも対応するモバイル向けコンテンツ変換ソフト「mini-it BB」を共同で発売したと発表した。

 すでに日本SGIとセーバーは,パソコン向けのWebページを携帯電話向けにリアルタイムに変換するソフト「mini-it」を共同で販売している。今回開発した「mini-it BB」は,mini-itの拡張版に当たり,パソコン向けの動画コンテンツを携帯電話向けの動画コンテンツにリアルタイムに変換できる。

 具体的には,パソコン向けのAVI,MOV,MPEG-1,MPEG-2,WMV――などの動画ファイルを,iモーションやezmovieの動画ファイルに変換する。携帯電話事業者や機種を自動的に判別し,アクセスした携帯電話のタイプに応じて最適な形式に変換する機能を備える。また,再生時間に制限のある携帯電話向けに,長い動画ファイルは分割配信する機能も持つ。2002年度中には,iモーション端末とezmovie端末との間で動画ファイルをやり取りできるように機能を拡張する計画だ。

 日本SGIはmini-it BBの販売代理店となり,放送局やショッピング・サイトなど,動画コンテンツを多数抱える企業にソリューションとして売り込む。価格はソフト単体で400万円,ハード込みのシステム価格が650万円。既にNTT東日本とNTTビズリンクが,今後共同で展開するコンテンツ変換ソリューション・サービス用に採用を決めている。

(川崎 慎介=日経コミュニケーション)