米国のセキュリティ関連ベンチャーであるセントリーベイは9月10日(米国時間),米アトランタで開催中の展示会「NetWorld+Interop and COMDEX Atlanta 2002」で新型のウイルス対策ソフト「ViraLock」を10月15日に発売すると発表。会場内で製品をデモした(写真)。

 既存のウイルス対策ソフトがウイルスへの感染を防止するのに対し,Viralockは「Klez」などのメールで拡大するウイルスによる2次感染を防ぐ。具体的には,メール・ソフトのアドレス帳などに登録してあるメール・アドレスを暗号化。パソコンがウイルスに感染しても,ウイルスからメール・アドレスであることを判別できないようにして,ウイルス付きのメールの自動送信を阻止する。ユーザーがメール・ソフトで通常のメールの送信操作をした場合には,Viralockが自動的にアドレスを元に戻すため,問題なくメールを送信できる。

 対応するメール・ソフトは米マイクロソフトの「Outlook」,「Outlook Express」,米ネットスケープ・コミュニケーションズの「Netscape Mail」,米クアルコムの「Eudora」など。既存の主要なウイルス対策ソフトとも共存できるようにしたという。

 価格は同社が開設した専用Webページからダウンロードする場合で19.95ドル。企業向けのサーバー側で動作するソフトも2002年中に発売する。日本語版の開発にも意欲的で,「2003年中には発売する」(トニー・ファルケンスタイン国際販売担当副社長)意向である。