NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は7月26日,10月にも定額PHSデータ通信サービスに参入することを明らかにした。主に企業向けのサービスとなるが,個人向けインターネット接続サービス「OCN」会員への提供も検討している。
NTTコムは,仮想移動通信事業者(MVNO:mobile virtual network operator)としてサービスを提供する。自社でPHSネットワークを作るのではなく,DDIポケットのPHSインフラを借り受け,PHSデータ通信カードは自社ブランドで提供する。
DDIポケットの回線を借り受けてサービスを提供するMVNOサービスには,日本通信の「b-mobile」や京セラコミュニケーションシステム(KCCS)の「KWINS」がある。利用料金がDDIポケットが提供する定額PHSサービス「AirH”」(月額9300円)よりも安いのが特徴だ。日本通信は1ユーザー当たり月額1000~7000円,KCCSは6800円でサービスを提供している。NTTコムのサービスも,他社のMVNOサービスと同水準の料金になると見られる。