ネットワーク機器ベンダーのプラネックスコミュニケーションズは,ブロードバンド・ルーターの新製品「BRL-04FB」を7月17日にも発売する。最大スループットは91Mビット/秒。「ブロードバンド・ルーター市場ではおそらく最速」(プラネックス)となる。価格はオープン・プライスだが,店頭価格は1万3800円程度になる模様。

 BRL-04FBは,CPUを三つ搭載することで,従来のブロードバンド・ルーターに比べて飛躍的に処理速度を高めた。測定に不要なサービスをすべて停止し,FTP(file transfer protocol)によるファイルのアップロードとダウンロードの平均速度を,最大スループットとした。

 10M/100M自動認識ポートをWAN側に1個,LAN側に4個持つ。(1)暗号化されたパケットを転送できるVPN(virtual private netowork)パス・スルー機能,(2)DoS(denial of service)攻撃の検知機能,(3)アプリケーションを利用する際に設定を簡素化できるUPnP(universal plug and play)機能--などを実装する。

 ただし,サーバーを外部に公開するためのDMZ(非武装セグメント)を構築できない。パケット・フィルタリング機能などを持たないため,セキュリティ確保のためには,ファイアウォールとの併用が必要である。
(宗像 誠之=日経コミュニケーション)