米ファウンドリ・ネットワークスのボビー・ジョンソン社長兼CEO(最高経営責任者)は7月5日,千葉市・幕張で開催中のネットワークの総合展示会「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」(N+I)で講演した(写真)。講演のテーマは,LANの標準技術であるイーサネットの将来展望。ジョンソン社長は特に,6月に標準化されたばかりの10Gビット・イーサネット(10GbE)に焦点を当てた。

 LANの標準技術であるイーサネットは10GbEで長距離伝送が可能になり,WANにも本格的に使えるようになってきた。ジョンソン社長は,通信事業者が現在基幹網の構築に主に利用しているSONET(同期光ネットワーク)と10GbEとを比較。同じ速度であれば5分の1のコストで構築できる点や,さらなる高速化のめどが立っているなどの点から,イーサネットが優れていると言明。その結果,2005~2006年ころにはイーサネットがSONETを置き換えるようになると予測した。

 さらにジョンソン社長は,「今後はネットワーク技術といえば,イーサネットだけを指すことになる」との私見を披露。「当社もイーサネットに勝負をかけたい」と宣言し,講演を締めくくった。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)