ソフトバンク・グループは6月27日,最大12Mビット/秒のADSL(asymmetric digital subscriber line)インターネット・サービスを8月に開始すると発表した。サービス名は「Yahoo! BB 12M」。7月に先行して試験サービスを実施する。

 Yahoo! BB 12Mは,IP電話サービス「BBフォン」のターミナル・アダプタ機能とADSLモデム機能を装備した「新型コンボモデム」を使って提供する。これまでのコンボモデムのADSL機能は,米国向けの「G.992.1 Annex A」仕様だけを装備していた。新モデムではG.992.1 Annex Aに加えて,国内向けの「G.992.1 Annex C」仕様と,「Annex A ex」と呼ぶ新機能を搭載した。電話線の状況に応じて,3種類を使い分ける。ただし,Annex A exについては,詳細を明らかにしていない。

 月額料金は,ADSL回線料が1190円,インターネット接続料が1290円,コンボモデムのレンタル料が890円,このほか東西NTTの回線使用料173円がかかり,合計で月額3543円となる。この料金は,現行の8メガADSLサービス「Yahoo! BB」よりも400円高い。

 ADSL事業者のアッカ・ネットワークスとイー・アクセスも今秋,最大12Mビット/秒のADSLサービスを開始する計画。東西NTTも秋に,同様のサービスを開始する準備を進めている。