KDDI研究所とKDDIは6月25日,KDDIの携帯電話専用インターネット接続サービス「au.NET」の利用者向けに,IPv6(IP version 6)ネットワークへの接続実験サービスを開始すると発表した。7月1日から2003年3月ごろまで提供し,IPv6の普及を促進する。

 接続実験は,「au.NET」の会員モニター向けにIPv6アドレスを配布。モニターはau.NETに対応した携帯電話をノート・パソコンや携帯情報端末(PDA)につないで,IPv6環境を利用できる。

 IPv6インターネットへの接続には「トンネリング」を利用する。これは,IPv6パケットをIPv4パケットにカプセル化するもの。これにより,IPv4のネットワーク上でIPv6パケットを伝送できる。

 KDDIでは25日から,モニターを実験プロジェクトのホームページ(http://isatap.kddilabs.jp/)で募集する。モニターの人数は特に制限を設けない。実験参加費は無料だが,パケット通信料金は別途必要になる。

 ただし,今回の実験は接続のみに焦点を絞っているため,IPv6向けの特別なアプリケーションなどは用意していない。