通信機器メーカー米パラダイン・ネットワークスの日本支社は5月13日,xDSL(digital subscriber line)の新技術「ReachDSL 2.2」に対応する製品を発売した。既存の「ReachDSL v2」は最大960kビット/秒だったが,ReachDSL 2.2では最大速度を2.2Mビット/秒に高速化した。国内のxDSL事業者向けに販売する。

 ReachDSL 2.2に対応する新製品は,NTT局に設置するDSLAM(DSL access multiplexer)に搭載するモジュール「Hotwire 8355」と,ユーザー側に置くxDSLモデムの「Hotwire 6390」の2製品。価格は公表していないが,「既存のReachDSL v2対応製品とほぼ同じに設定する」(パラダイン)。

 ReachDSLは,パラダインが開発した長距離xDSL通信向けの独自技術。ADSL(asymmetric DSL)技術で接続するのが難しいNTT局から約4km以上離れているユーザーでも,ReachDSLなら接続できるのが特徴である。国内ではBBテクノロジーが,格安ADSLサービス「Yahoo! BB」で,全国の約1000カ所のNTT局にReachDSL対応DSLAMを導入済みである。


(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)