NTT西日本は4月22日,FTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」の提供エリアを大幅に拡大すると発表した。4月23日から西日本の全370市の一部地域に拡大する。今春,FTTHサービスに参入した電力グループへの対抗策。

 NTT西日本は,一定数のユーザーが集まるとサービスを提供する「ピンポイント展開」と呼ぶ方式でエリアを拡大していく。ピンポイント展開は,100~120世帯をカバーする光ファイバの配線ルート単位で,30加入があればサービスを開始するという方法。2001年12月から採用してきたが,今回は対象エリアを県庁所在地級都市から全市に拡大したうえで,サービス開始に必要なユーザー数を30から10に引き下げた。

 西日本地区では,2月に中国電力子会社の中国情報システムサービス,4月に関西電力子会社のケイ・オプティコムと九州電力子会社の九州通信ネットワークがFTTHサービスを開始した。特にケイ・オプティコムは,関西地区の7割の世帯をカバーする広いエリアでサービスを提供中。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)