住友金属システムソリューションズは4月12日,ネットワークのセキュリティ・ポリシーとネットワーク機器設定を連動させる管理・設定ソフトウエア製品「Solsoft NP」を5月9日に発売すると発表した。一般企業やデータ・センター向けに販売する。

 セキュリティ・ポリシーとネットワーク機器設定を連動させるソフトは,一般企業向けでは初めて。これまではシステム・インテグレータ向けのソフトはあったが,一般企業はサービスとして利用する形態だけで,直接の購入はできなかった。

 ネットワーク管理者は,セキュリティを画面上に表示したネットワーク構成図上に,通信の可否やアクセスの制限などのセキュリティー・ポリシーを定義するだけでよい。定義したポリシーから,Solsoft NPがルーターやスイッチ,ファイアウォール,VPN(virtual private network)ゲートウエイの設定ファイルを自動生成する。

 ただし,設定可能なネットワーク機器はメーカーや製品が限定される。ルーターは米シスコ・システムズとカナダのノーテル・ネットワークスの製品,LANスイッチはシスコ製品,ファイアウォールはイスラエルのチェック・ポイント・ソフトウエア・テクノロジーズやシスコの製品――などに対応する。動作環境は,Windows NT/2000/XP,Solaris,およびLinux。

 Solsoft NPの価格は180万円から。住友金属システムソリューションズは,今後1年間で約20本,1億円の販売を予定している。
(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)