社団法人の電気通信事業者協会(TCA)は4月5日,2002年3月末時点の携帯電話・PHSの加入者数を発表した。カメラ付き携帯電話端末「写メール」を武器に急伸したJ-フォンがついにau(KDDI/沖縄セルラー電話)を抜き,シェア2位の座を獲得した。

 3月末時点の携帯電話加入者数の合計は6912万600加入。純増数は111万9900加入で,このうち最大手のNTTドコモが半数を超える56.6%を占めた。次いでJ-フォンが31万3800加入(28%),auが17万4600加入(15.6%)となった。ツーカー・グループ3社は2001年7月以降純減が続いており,3月末時点でも2400加入の純減。

 これにより各社の累計加入者数は,NTTドコモが4078万3000,J-フォンが1223万2000,auが1221万4200,ツーカー・グループ3社が389万1400加入となり,J-フォンとauの順位が逆転した。なお,NTTドコモのIMT-2000サービス「FOMA」は一気に3万3700ユーザーを獲得。3月末時点で8万9400加入となった。

 PHSは569万7900加入で,純増数は2万400加入。うち最もユーザーを獲得したのはNTTドコモで,1万6000加入と全体の78%を占める。DDIポケットは3000加入の純増(14.7%)。アステル・グループも1400加入(6.7%)と微増した。累計加入者数はDDIポケットが294万1800,NTTドコモが192万2000,アステルが83万4100加入となった。携帯電話とPHSを合計した加入者数は7481万8500加入となり,人口普及率は約59%に達した。

(川崎 慎介=日経コミュニケーション)