NTTドコモ・グループは2月22日,第3世代携帯電話サービス「FOMA」の提供エリアを4月1日から全国主要都市へ拡大すると発表した。現時点では関東甲信越,東海,関西のドコモ3社だけがFOMAを商用化しているが,4月からはドコモ9社すべてがサービスを始める。4月1日時点での人口カバー率は約60%である。

 同じく4月1日から,FOMAユーザー向けに限定し,複数回線割引サービスの「ファミリー割引」と「ビジネス割引」の割引率を8月31日までの期間限定で拡大する。主回線とするFOMA端末の月額基本料の割引率が,従来の10~20%から一律40%になる。副回線には,FOMA,PDC(現行の携帯電話),PHSが選べ,こちらはいずれも20%引き。また,4月1日~8月31日の間は,FOMAの新規契約事務手数料を無料にする。

 また,NTTドコモは全国サービスに先駆けて3月1日から,FOMA端末の新製品も投入する。三菱電機製の携帯ビデオフォン「D2101V」である(写真)。短時間のビデオ・クリップを視聴できるサービス「iモーション」とテレビ電話の両方に対応した初のFOMA端末となる。

 D2101Vは,本体前面と上部の2カ所にカメラを装備し,被写体に応じた使い分けができる。画面解像度が132×166ドットで,26万色カラー表示が可能な液晶ディスプレイを搭載。大きさは150×55×28mmで,重さは160g,連続通話時間60分,連続待受時間55時間になる。オープン価格。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)