大手インターネット接続事業者のインターネットイニシアティブ(IIJ)は2月20日,企業ネットワークの電子メール環境を包括的に管理するセキュリティ・サービス「IIJ Mailゲートウェイサービス」を開始すると発表した。グループ企業のアイアイジェイテクノロジーを通して3月1日から提供する。

 IIJ Mailゲートウェイサービスは,以下の三つの機能を提供する。(1)メール経由で侵入するウイルスの検出・駆除,(2)特定のキーワードを含むメールの送受信を禁止するメール監査,(3)送受信したメールを安全に保存するアーカイブ--。対象となるのは,IIJグループのネットワーク接続サービスを利用する企業。企業が設置したメール・サーバーに届くすべてのメールを,いったんIIJのデータ・センター内に設置した専用メール中継システムを経由させることで,これらの機能を実現する。

 ユーザーは,上記の三つのサービスの中から必要なものを組み合わせて利用する。料金はメール・アカウント1000個までの場合,(1)と(2)がそれぞれ初期費用30万円で,月額料金は40万円。(3)は個別見積もりとなる。アカウントが1000個を超える場合,(1)と(2)は追加200アカウントごとに月額5万円が追加される。