九州電力子会社の九州通信ネットワーク(QTNet)は2月18日,FTTH(fiber to the home)回線を使ったインターネット接続サービスを4月から開始すると発表した。サービス名は,「BBIQ」(ビビック)。提供エリアは,福岡市と北九州市の一部。一戸建て向けには,月額5500円という低料金で提供する。

 BBIQには,一戸建て向けの「スタンダードプラン」,マンション向けの「マンションプラン」,企業向けの「ビジネスプラン」--の3種類がある。いずれも最大速度は,上り下りとも100Mビット/秒である。

 スタンダードプランの料金は月額5500円。マンションプランは,屋内配線の有無や集合住宅内の加入数によって,月額3500円,4500円,5500円の3タイプがある。ビジネスプランの料金は,月額2万900円である。ビジネスプランは7月から開始する。いずれのプランも,接続できる端末台数に制限がある。スタンダードプランとマンションプランは最大5台まで,ビジネスプランは最大30台までである。

 QTNetのほかにも,今春にはFTTHサービスが相次ぎ始まる。2月下旬に中国電力子会社の中国情報システムサービス,3月末に東京電力,4月に関西電力子会社のケイ・オプティコムがサービスを開始する。NTT東西地域会社,有線ブロードネットワークスは,すでにFTTHサービスを提供中。一戸建て向けのサービスで見ると,各社とも月額6000円以上する。QTNetのBBIQは月額5500円であり,最も安い水準である。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)