マイクロ総合研究所(MRL)は2月1日,ブロードバンド・ルーター「NetGenesis SuperOPT50」を2月中旬に発売すると発表した。最大の特徴はスループットの高さ。同社がトラフィック分析装置で測定した結果では,NAPT(network address port translation)を稼働させた状態で最大80Mビット/秒の伝送速度を記録したという。

 NetGenesis SuperOPT50は,MRLが2001年6月に発売した「NetGenesis OPT」の後継製品。CPUに日立の「SH-4」を採用し,NetGenesis OPTの約2倍の処理性能を実現した。ただし,最大80Mビット/秒のスループットを出せるのはフレーム・サイズが1518バイトの場合。フレーム長が512バイトでは約33Mビット/秒,64バイトでは約4.5Mビット/秒に低下する。

 LAN側のポートも改良した。四つの10M/100Mスイッチすべてに,ストレート/クロス・ケーブルを自動認識するAUTO MDI/MDI-X機能を搭載。LANアダプタやハブなど,接続する機器による結線の違いを意識せずに利用できるようにした。ブロードバンド・ルーターの基本機能であるIPアドレス変換機能などは従来製品と同じ。

 販売価格はオープンだが,MRLによると実売で2万4800円前後の見込み。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)