xDSL(digital subscriber line)サービスの回線数が11月末に120万回線を突破した。12月11日に総務省が発表した速報値によると,全国のxDSL回線数は120万4564回線。10月末時点の92万1867回線から1カ月で28万回線強増加した。月間の伸び率は30.7%。9月末時点から10月末時点の回線数は27万回線強の伸びで,引き続き増加ペースは高水準で推移している。


 サービス事業者ごとに見ると,イー・アクセスやアッカ・ネットワークス,ヤフー/BBテクノロジーなど,NTT地域以外の事業者シェアの急伸ぶりが目立つ。提供する回線数は全国で66万2032回線で,xDSL回線全体の55%。2001年4月末以来7カ月ぶりに,事業者シェアでNTT東西地域会社を上回った。


 なお,NTT地域会社の回線数は,NTT東日本が29万5555,NTT西日本が24万6977で,計54万2532回線。NTT地域の提供する回線数は「フレッツ・ADSL」および「タイプ1(NTT地域がDSL装置を設置するサービス)」の合計,NTT地域以外の事業者の回線数は「タイプ2(接続事業者がDSLを設置するサービス)」の合計である。

 エリア別のxDSL回線数では,東日本エリアが69万5315回線,西日本が50万9249回線。東日本エリアが57.7%,西日本エリアは42.3%となっている。


(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)