北陸通信ネットワーク(HTNet)は11月20日,ADSLサービスと定額PHSサービスのセット・プラン「ねっとキョーダイ」を12月1日に始めると発表した。同時に,現行の定額PHSサービス「ねっとホーダイ」も値下げする(表)。

 ねっとキョーダイの料金は,PHS料金とADSL料金を合わせて月額4897円(PHSのデータ通信専用プランや発信先3カ所限定プランを契約した場合)。これで,最大1.5Mビット/秒のADSLと最大32kビット/秒のPHSを使ったインターネット接続が使い放題になる。ねっとキョーダイの契約でユーザーが利用できるインターネット接続事業者(プロバイダ)は,ネスク,石川コンピュータ・センター(サービス名はincl),北電情報システムサービス(同FITWeb),トナミ運輸(同コーラルネット)――の4社。

 現状では,ねっとホーダイとADSLサービスの両方を契約した場合は合計で7917円かかる。ねっとホーダイだけでも月額4980円。ねっとキョーダイではPHSの定額通信料が月額980円となり,さらにADSLを契約することで定額PHSに必要なプロバイダ接続料が不要になるため,合計でも月額4897円。同サービスのユーザーは,ADSLを追加契約したうえで利用料金が下がるという格好だ。ただし,ねっとホーダイの料金も12月1日からは月額4460円に値下げする。

 ねっとキョーダイは,12月1日にHTNetがアステル北陸からPHS事業の営業権を譲渡されることを機に開始する。アステル北陸は2000年5月から定額PHSのねっとホーダイを提供しているが,現状のユーザー数は約3000にとどまっている。ADSLとのセット・プランを開始することで,HTNetは2002年度末までに新たに2000ユーザーの獲得を目指す。