ディアイティは,5GHz帯の電波を使う企業向けの無線LAN製品「Harmony 802.11aファミリ」を12月15日に発売する。製品は5GHz帯無線LANの米国規格「IEEE802.11a」に準拠し,最大で54Mビット/秒の伝送速度で通信できる。

 日本国内での5GHz帯無線LAN製品としては,ソニー製に次いで2番め。企業向けに絞った製品としては国内初となる。価格は,無線LANのPCカード型アダプタ「Harmony 802.11a PC Card」が1枚3万9800円程度になる見込み。

 製品は,米プロキシムが開発した。PCカード型アダプタ,アクセス・ポイント製品「Harmony 802.11a Access Point」,アクセス・ポイントを集中管理するための機器「Harmony Access Point Controller」(APC)──などで構成する。これらはシステムとして使うことを前提にしており,企業などの大規模ネットワークに向く。

 セキュリティも強化した。152ビットのWEP(wired equivalent privacy)が使えるほか,VPN(virtual private network)機能で通信路を暗号化できる。

(野沢 哲生=日経コミュニケーション)