コレガは11月1日,FTTH(fiber to the home)サービスに対応するブロードバンド・ルーター「corega BAR SW-4P Pro」を11月下旬に発売すると発表した。1万8800円と低価格帯に属する製品ながら,45Mビット/秒のスループットを実現したのが特徴。

 同一価格帯のブロードバンド・ルーターのスループットは,8Mビット/秒程度のものがほとんど。コレガの新製品は,CPUに英ARMの最新製品「ARM9」を採用し,さらにファームウエアを改善することで高スループットを実現した。LAN側に10M/100Mを自動認識するLANスイッチを4ポート搭載するなど,その他の機能は現行製品とほぼ同じ。

 コレガ以外のベンダー各社も,年末商戦に向けてARM9を搭載した製品を発売すると見られる。スループット競争の激化は必至だ。しかしコレガは「他社がARM9を搭載した製品を発売しても,ファームウエアのできが違う。同水準のスループットはなかなか出せないはず」と自信を見せる。

 現在,コレガはブロードバンド・ルーターを月間1万台以上のペースで出荷している。corega BAR SW-4P Proの投入で出荷台数のさらなる上積みを狙う。
(島津 忠承=日経コミュニケーション)