インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月29日,同一アクセス回線上にIPv6パケットとIPv4パケットを共存させられるインターネット接続サービス「IPv6/IPv4デュアルスタックサービス」を,11月1日に開始すると発表した。提供エリアは東京と札幌。

 IPv6/IPv4デュアルスタックサービスの提供品目は,1.5M,128k,64kビット/秒の3種類。いずれも専用線がアクセス回線となる。月額料金は,IPv4アドレスの割当数によって異なる。16個(ユーザーが利用できるのは14個)のアドレス割り当てが可能なのは1.5M品目だけで,料金は月額16万7000円。アドレス8個(同6個)の場合は,1.5M,128k,64k品目が,それぞれ月額11万7000円,同4万5000円,同3万8000円。アクセス回線費用は別に必要。

 これまでIIJは,IPv6パケットをIPv4パケットでカプセル化するトンネル型接続と,IPv6パケットだけで通信するネイティブ型接続を実験サービスとして無料提供してきた。上記2サービスの商用化は「検討中だが時期は未定」(IIJ)。

 電力系通信事業者のパワードコムも,IPv6とIPv4のデュアルスタック対応「ハイブリッドサービス」を11月1日に開始する。インターネット接続サービスのオプション・サービスとして提供し,10Mビット/秒イーサネットの2品目で利用可能。オプション料金は月額9万7000円。当初の提供エリアは東京のみである。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション)