インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月17日,NTT東西地域会社の「Bフレッツ」の企業向けメニュー「ビジネスタイプ」に対応した接続メニューを追加すると発表した。

 Bフレッツのビジネスタイプは,企業利用を前提とする最大100Mビット/秒のFTTH(fiber to the home)サービス。NTT地域会社がこのビジネスタイプの提供を開始する11月1日に合わせて,IIJも追加メニューの提供を同日に始める。この時点でサービスの対象となる地域は,Bフレッツの提供地域である東京都内の一部と大阪市全域,名古屋市の一部に限られる。

 新メニューは,IIJが提供する法人向けのBフレッツ接続サービス「IIJ FiberAccess/F」のビジネスタイプ向けメニューとして加える。ユーザーが利用できるアドレス数によって2種類のメニューを用意。割り当てアドレスが6個の場合で月額30万円,同14個の場合で月額35万円である。これとは別に,NTT東西地域会社に支払うBフレッツの利用料金が月額4万円かかる。

 ビジネスタイプと同様の最大100Mビット/秒のメニューには,「ベーシックタイプ」がある。両者の違いは,同時セッション数や接続端末台数にある。ビジネスタイプの同時セッション数は最大4つだが,ベーシックタイプは2つまで。接続可能な端末台数の上限も,ビジネスタイプが50台までに対してベーシックタイプは10台までしかつなげない。いずれも,企業利用を考慮して制限を緩めてある。

 こうした制限の違いは料金に表れる。例えば,NTT東西地域会社に支払う利用料金は,ベーシックタイプの場合月額9000円とビジネスタイプの4分の1以下で済む。また,IIJ FiberAccess/Fの料金も,ベーシックタイプは割り当てアドレスが6個の場合で月額20万円,同14個の場合で月額25万円と,ビジネスタイプの方が月額10万円高い設定になっている。

(閑歳 孝子=日経コミュニケーション)