10月2日,テレビ会議システムの大手ベンダーである米ポリコムと帯域制御装置ベンダー大手の米パケッティアのそれぞれの日本法人が戦略的提携を結んだと発表した。狙いは,IP環境で利用するテレビ会議システムの普及促進である。

 IPネットワークで利用するテレビ会議システムの利用を広めるためにはまず,テレビ会議システムがやり取りする大量のトラフィックを損なうことなく伝送する帯域制御システムが不可欠。そこで,テレビ会議システム「ViewStation」を持つポリコムと帯域制御装置「PacketShaper」を持つパケッティアが共同戦線を張り,市場の拡大に乗り出す。ポリコムとパケッティア,双方の販売代理店であったプリンストンテクノロジーが,両社の製品特性と技術に着目し,2社を仲介することで今回の提携が実現した。

 提携の内容は大きく分けて二つ。一つは,両社の製品を販売する代理店を共同で育成するソリューション・パートナ・セールスの実施であり,プリンストンテクノロジーはソリューション・パートナーの第一号となる。二つめは,展示会への共同出展や製品のプロモーションなど,マーケティング面の協力である。さらに,今回の提携は日本法人同士であるが,共にシリコンバレーにある米国本社同士も提携する方向で話が進んでおり,将来的には開発レベルでの協力も考えている。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション)