ADSL(asymmetric digital subscriber line)事業者のイー・アクセスは9月19日,マイクロソフトと提携してVoIP(voice over IP)技術を活用したIP電話サービスを提供すると発表した。

 同社のIP電話サービスはパソコンから加入電話,携帯電話などへの発信専用。マイクロソフトが11月16日に発売を予定するOS「Microsoft Windows XP」に搭載されるソフト「Windows Messenger」を利用する。イー・アクセスのADSLユーザーではなくても,Windows XP環境でインターネットに接続すれば利用できる。

 仕組みは以下の通り。ユーザーが発信操作をすると,イー・アクセスが管理するゲートキーパーに接続。このゲートキーパーがIPアドレスと電話番号を対応づけ,加入電話網などに接続する。

 音声符号化方式は,加入電話と同じ品質の64kビット/秒で伝送するG.711と,6.3kまたは5.3kビット/秒で伝送するG.723.1に対応する。料金体系とサービス開始日は未定。ただしイー・アクセスは,有料で提供する予定としている。
(島津 忠承=日経コミュニケーション)