沖電気工業は10月中旬,同社のCTI(コンピュータ・テレフォニ・インテグレーション)製品「CTstage」を,音声対話型Webアプリケーションを記述するための言語であるVXML(voice extensible markup language)に対応させる。9月10日に発表した。

 VXMLは,音声でインターネットにアクセスするためのコンテンツ記述言語。Webの標準化団体であるW3C(World Wide Web consortium)が2000年5月,XMLを拡張する形で制定した。

 一方,沖電気のCTstageは,顧客データベースと連携したコール・センターなど高度な電話アプリケーションを実現するCTI製品。Windows NT/2000 Server用のソフトで,サーバーに回線接続用のテレフォニ・ボードを実装したり,IPネットワークに接続して使用する。

 CTstageをVXML対応にすることで,(1)音声認識や音声合成といった機能をXMLタグで表現するため,CTI独自のプログラミング知識が不要になる,(2)XML文書をベースにしているため,コンテンツをWebサーバー用と共通化できる--といったメリットがある。また,コール・センターや異なるメディア間のメッセージ連携など,CTstage独自のサービスにもVXMLの拡張タグからアクセスできるようにしている。

 CTstageをVXML対応にするには,オプション・ソフト「CTstage VoiceXMLパッケージ」の実装が必要。VoiceXMLパッケージの価格は40万円。

(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)