OCNボイスモードは,OCNユーザーのパソコンと専用のVoIPソフトウエアを使って,同じソフトを導入している他のOCNユーザーのパソコンや,国内の一般加入電話に電話がかけられるサービス。料金は,OCNサービスの利用料金とは別に月額300円。加入電話にかけるには,さらに3分25円の料金がかかる。
専用ソフトは,NTTコムがソフトフロントと共同開発した製品。OCNボイスモードに申し込んだユーザーには無料で配布する。ただし,マイクやスピーカ機能を持つヘッドセットは,ユーザーが別途購入する必要がある。
IP電話だけでなく,画像の共有やテキストによるチャット機能,同じWebページを同時に表示する機能も専用ソフトに盛り込んだ。NTTコムは,「近い将来,動画も映るようにしたり,3地点以上を同時に接続できるテレビ会議的な機能も盛り込みたい」(市川修司・営業開発部長)と,今後も機能アップを図っていく姿勢だ。
従来の電話の代替という視点で見れば,料金的なメリットがあるのは,OCNユーザーの中でもフレッツ・ISDNや同ADSL,専用線など常時接続サービスのユーザー間の通話に限られる。また,一般加入電話への電話は事前に登録した1電話番号だけ,パソコン間での電話も利用できるのはグローバルIPアドレスでつながる機器だけ,と利用上の制限が多い点にも注意する必要がある。