NECは6月26日,携帯電話やPDA(携帯情報端末)などのモバイル端末向けWebシステムを構築するミドルウエア「モアレッシモ(Moirissimo)」を発表した。モバイル端末の機種を自動的に判別し,端末の仕様に合わせてWebページを送信できる。従来のように端末の機種に応じて複数のWebページを用意する必要がない。出荷開始は6月29日。価格は150万円から。

 モアレッシモは,米BEA Systemsのアプリケーション・サーバー「BEA WebLogic Server/Expressシリーズ」上で動作するミドルウエア。あらかじめXML(extensible markup language)で記述したソース・ファイルを用意しておけば,モバイル端末の機種に応じてソース・ファイルを変換する仕組み。また,在庫一覧のようにデータベース・サーバーと連携してリアルタイムに内容が変化するWebページの自動変換にも対応する。

 このほかオプション製品として,携帯電話の端末IDなどを基にセキュリティ管理機能を追加するソフトをはじめ,既存のパソコン向けWebページをモバイル端末向けのWebページに作り変えるための編集ソフト,モバイル端末向けECサイト構築ソフトを用意した。価格はセキュリティ管理機能ソフトが50万円,編集ソフトが23万2000円,ECサイト構築ソフトが116万円から。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)