J-フォン・グループは,6月中に同社のインターネット接続サービス「J-スカイ」向けにJavaサービスを提供する。Java対応の新型ブラウザフォン端末「J-SH07」も同時期に発売すると同時に発表した。

 J-SH07は折り畳み型で,6万5536色のTFT液晶を搭載した11万画素のモバイル・カメラを搭載する(写真)。撮影した画像はメールに添付して送信できるほか,セピア調やハート型のフレームに加工できる画像編集機能を備える。別売りの「カラーモバイルプリンタ」を使ってシール印刷もできる。

 J-フォンのJavaサービスは,JavaVM(仮想マシン)にアプリックスの「J-Blend」を搭載。Javaライブラリには「MIDP」(mobile information device profile)を採用する。これは,サン・マイクロシステムズが提携企業と共に策定した,携帯機器向けJavaアプリケーション開発用APIセットの業界標準仕様である。

 さらに,独自の拡張機能「JSCL」(J-Phone specific class library)を追加。高度なグラフィック機能を備え,ブラウザフォン上で3次元の立体画像の描画なども可能になるという。Javaアプリケーションのファイル・サイズの上限は最大30kバイト。

 6月のサービス開始当初は,ゲームを中心に30近くのJavaコンテンツを提供する予定。J-フォンは今後,JSCLも含めたJavaの仕様をオープンにしていくことを明らかにしている。ただしサービス開始当初は,JavaプログラムはすべてJ-フォンの用意する専用サーバーからしかダウンロードできないようにする。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)