大阪メディアポート(OMP)は4月16日,企業向けのADSL(asymmetric digital subscriber line)インターネット接続サービス「WCN-ADSLサービス」の提供を発表した。サービス開始は5月1日の予定。大阪,神戸,京都を中心に提供する。

 WCN-ADSLサービスは,ユーザー宅から電話局まではNTT東西地域会社の加入者回線を利用するが,電話局から先はOMPのバックボーンを経由してインターネットに接続する。NTT東西地域会社のADSLサービス「フレッツ・ADSL」を利用しないサービスとしては,月額4万円台と競合他社より利用料金を抑えたことが特徴。

 伝送速度は下り1.5Mビット/秒,上り512kビット/秒。IPアドレスは固定のグローバル・アドレスを8個割り当てる。利用料金は,加入電話を同時利用する(電話重畳あり)場合が月額4万7650円,加入電話を利用しない(電話重畳なし)場合は月額4万9300円。いずれもNTT東西地域会社に支払う回線使用料を含む。

 このほか,NTT東西地域会社の屋内配線利用料として月額60円,さらに,ADSLモデムとスプリッタをレンタルする場合には月額500円が必要。これらを含めた利用料金は,電話重畳ありが月額4万8210円,電話重畳なしは4万9860円となる。初期導入時の工事費は,電話重畳ありが1万9800円,電話重畳なしは1万9000円。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)