フュージョン・コミュニケーションズは4月6日,サービス開始当初から見舞われていた通話障害の復旧処理を4月5日午前6時20分までに完了したと発表した。4月5日から,電話,インターネット接続の両サービスともに正常に利用できているという。

 今回の障害の原因は,電話網からの音声通話をフュージョンのIPバックボーンに収容するVoIP(voice over IP)ゲートウエイの制御プログラム。通話相手に接続する経路を制御するプログラムと,通話時にエコーを除去する「エコー・キャンセラ」機能に不具合があった。さらに,暫定的な処置で問題を解消していた4月4日には伝送装置が故障し,四国地方などで通話障害が発生していた。

 フュージョンは通話経路制御プログラムの不具合の修正を終え,さらにVoIPゲートウエイのエコー・キャンセラ機能を解除することで復旧させた。ただし,エコー・キャンセラを解除したため,通話時にエコーが発生し,自分の声が遅れて聞こえる恐れがあるとしている。エコー・キャンセラを再び設定し,その調整を完了するのは4月8日の予定。
(島津 忠承=日経コミュニケーション)