4月1日に市外電話サービスに参入したフュージョン・コミュニケーションズで,サービス開始早々,障害が発生した。一部の通話で片方向が無音になったり,大きな雑音が入る現象が発生。4月2日午後7時時点では,まだ障害は解消していない。VoIP(voice over IP)技術を使い全国均一3分20円という格安な通話料を設定したフュージョンだが,早速「初期障害」に見舞われた格好だ。

 フュージョンの説明によると,障害を認識したのは1日の夜。通話地域を問わず,一部の呼で障害が発生している。ユーザーの一部からクレームも寄せられている模様。同社ではメーカーを呼ぶなどして障害復旧を急いでいるが,原因は4月2日午後7時時点で分かっていない。市外電話サービスは継続中だが,障害から完全に復旧する目途は立っていない。フュージョンは,ユーザーに対して障害に遭遇した場合,再度電話を掛け直すよう呼びかけている。障害の発生した通話は無料にするという。
(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)