秋に開始するサービスでは,東急ケーブルが提供中のサービスよりスループットを向上させる。現在は,14.3Mビット/秒の帯域を数百ユーザーで共用する形態を採用。利用ユーザーが少ない昼間は1Mビット/秒以上のスループットが出るものの,利用が集中する夜間はスループットが低下してしまう。そこでCATVインフラを高速化して,「常時1Mビット/秒程度のスループットを実現できるようにする」(東急ケーブル)。高速化するために,インターネット接続に利用する周波数帯域を増やしたり,より高速なケーブル・モデムを採用するなど具体的な方法を検討中である。
さらに東急ケーブルは,CATVインターネット・サービスのネットワーク設計,構築,運用をコンテンツ配信会社のAIIに委託する。AIIにはソニーが51%,東急電鉄が20%を出資している。東急ケーブルとAIIがより密接に連携し,コンテンツ配信事業の本格展開を目指す考えである。