IP+Opticalの要(かなめ)は, WDM技術を使ったOXCとルーターを密接に連携させるUCP(unified control plane)と呼ぶ機能。具体的には,バックボーン・ルーターがIETF(internet engineering task force)で標準化中のG-MPLS(generalized multiprotocol label switching,MPλSとも呼ぶ)や,米国の業界団体であるOIF(optical internetworking forum)で標準化中のO-UNI(optical user to network interface)を使ってOXCを制御できるようにする。
同社は,IP-Optical構想を実現する製品も同時に発表した。まず,バックボーン・ルーター「Cisco 12000シリーズ」に最大320Gビット/秒の処理能力を持つ最上位機種「Cisco 12416」と処理能力200Gビット/秒の「Cisco 12410」を追加。従来のCisco 12000シリーズも含め,UCP機能を実装する。
またMAN向けに,WDM装置「Cisco ONS 15454」,「同15327」,「同15216」とエッジ・ルーター「Cisco 7600 OSR」も市場投入。このうちONS15454と同15327はUCP機能を備える。新製品はいずれも4月に出荷する予定。UCP機能は6月に対応させる計画である。
シスコはIP+Optical戦略に則った製品で,圧倒的に優位なバックボーン・ルーター市場の維持だけでなく,MAN市場の開拓も狙う。