インターネットイニシアティブ(IIJ)が,英国の大手通信事業者ケーブル・アンド・ワイヤレス(C&W)による買収に備え,阻止する態勢を整えていることが3月22日に明らかになった。

 「長期安定的に経営を支援することが目的」としながらも,「個人と法人を合わせて30の株主が,互いの合意がない限り自己の株式を譲渡・売却できないとする契約を3月12日付で締結した」(IIJ広報)という。契約に参加した株主の合計株式比率は,敵対的買収を受けても経営の主導権は維持できる過半数の51%。契約期間は1年で,3年まで延長できる。

 英国のC&W本社は買収計画について,「コメントできない」(広報)としている。
(吉野 次郎=日経コミュニケーション)