東京めたりっく通信は3月6日,大容量コンテンツ配信に特化したアプリケーション・サービスを開始した。「meta+(めたぷらす)シリーズ」という名称で,同社のインターネット接続サービスの付加サービスとして提供する。

 めたぷらすシリーズの対象は,同社の高速なアクセス回線を利用するユーザー。具体的なサービスは,(1)電子メールやWebページ作成などで大容量コンテンツを扱えるようにした「meta+ Basic」,(2)同社のアクセス回線経由で,動画コンテンツのリアルタイム放送を可能にする「meta+ Broadcaster」,(3)同社のセンター内にサーバー設備を設置できる「meta+ Housing」--の3種類。(1)は従来からある付加サービスの強化,(2),(3)はコンテンツ提供者向けの新サービスである。

 Basicサービスは,メール・ボックスに蓄積できるファイル容量を無制限とし,一通のメール容量制限も100Mバイトまでに拡大。また,これまで1アカウントにつき2Mバイトまでに制限していたWebコンテンツ蓄積用のディスク・スペースを100Mバイトに拡張した。オプション・サービスを利用すれば,1Gバイトまで拡張できる。

 動画のライブ放送を可能にするBroadcasterサービスは,9月までをめどに無料で提供する試験サービス。1Mビット/秒程度で送出する動画を,同時に10万ユーザーまで配信できるストリーム配信サーバーを用意する。また,Housingサービスは,アクセスできる利用者を東京めたりっくの加入者に限定したハウジング・サービス。料金はサーバー設置スペースに応じて設定され,基本となる3Uサイズが月額3万円。LANへの接続ポートは10Mビット/秒と100Mビット/秒の二つから選べる。インターネット向けにもWebコンテンツを公開するには追加料金が必要。

(滝沢 泰盛=日経コミュニケーション)