AT&T グローバル・サービス(AT&T GNS)は3月5日,IPパケットにラベルを付与して通信相手を特定するMPLS(multiprotocol label switching)技術を使ったIP-VPN(仮想閉域網)サービス「ユニバーサルVPN」を5月末に開始すると発表した。

 ユニバーサルVPNは,NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と共同開発したサービス。NTTコムのVPNサービス専用網とAT&T GNSの運用管理サービスを組み合わせて提供する。

 運用管理サービスには通信料だけで利用できる「標準サービス」と,別途料金が必要な「拡張オプション」がある。標準サービスには24時間365日対応のサポートや,ユーザー側のWANルーターの遠隔監視などのサービスを含む。拡張オプションではAT&T GNSがユーザー専用の性能管理サーバーを用意し,ネットワーク機器のレスポンス時間など,より詳細な情報をユーザーに提供する。

 アクセス回線には,エコノミー型を含む専用線,ATM(非同期転送モード)専用線のほか,アッカ・ネットワークスのADSL(asymmetric digital subscriber line)回線,アット・ホーム・ジャパンのCATV回線も利用できる。専用線,ATM専用線をアクセス回線に使う場合の通信料は,NTTコムのIP-VPN「Arcstar IP-VPN」と同額。例えば1.5Mビット/秒のエコノミー専用線を使う場合は月額27万8000円から。ADSLやCATVを利用する場合の料金は未定。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)