NTTPCコミュニケーションズは3月1日,同社のIP-VPN(仮想閉域網)サービス「SuperOBN」上でASP(application service provider)サービスを開始すると発表した。提供開始は3月5日から。NTTPCの専用ネットワークでアプリケーションを提供するため,一般的なインターネット上でのASPサービスよりもセキュリティやスループットの信頼性が高い点が特徴。

 同サービスを使いASPを提供するのは,NTTPCのほかNTTコミュニケーションズ,日立製作所など11社。主なサービスは,日立製作所が提供するグループウエア「NotesASP」,NTTPCが提供するウイルス・チェック機能を付加したメール・ホスティング「SecureMail」など。このほか,人材派遣業界やホテル業界など業界に特化したサービスもある。

 SuperOBNは経済産業省の外郭団体である流通システム開発センターが開発したネットワーク体系「OBN」(open bussiness network)に基づくIP-VPNサービス。同サービスのユーザー数は現在約300社。NTTPCは「ASPサービスで中小企業のユーザーを取り込むことで,2002年3月には3000社にしたい」(斎藤寿勝ネットワーク事業部OBN推進室室長)と目標を掲げる。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)

◎IT Pro注)
NTTPCコミュニケーションズの発表資料
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