日本アイ・ビー・エムは1月30日,電子商取引(EC)システムを構築するサーバー用ソフトウエアの新版「WebSphere Commerce Suite V5.1 日本語版」を発表した。携帯電話向けに最適なコンテンツを配信する機能などを追加している。出荷開始は2月28日。価格は135万9000円から。

 新しい携帯電話向け機能は,同社の大和研究所が開発した。Webサーバーで受信した携帯電話の機種を識別するデバイス情報を基に,配信するコンテンツを選択する仕組みを備える。あらかじめ,コンパクトHTMLやモノクロの画像データなどを作成し,配信するコンテンツをデバイス情報ごとに登録しておく必要がある。デバイス情報は,iモードとEZwebに対応した携帯電話を識別できる。今後,J-スカイやJava対応端末にも対応する予定。

 新版ではこのほか,一つのECサイトで複数の言語に対応できるようにした。国や地域によって通貨や税制度などが異なるが,旧版ではこれに対応するため,各国の言語に対応したECサイトを構築し,在庫情報なども言語ごとに別々に管理する必要があった。新版では,在庫情報などを共有しながら,複数の言語に対応できるようにした。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)

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