NTT東西地域会社は,定額制のISDNサービス「フレッツ・ISDN」の月額料金を4500円から3600円へ値下げする方針を固めた。値下げ時期は3月1日の予定。1月18日に正式発表する。

 フレッツ・ISDNは,インターネット接続向けのアクセス回線。月額4500円を支払えば,最大64kビット/秒のISDN回線を常時利用できるサービスである。インターネット接続事業者(プロバイダ)に支払う接続料が別途必要だが,合計でも月5000~7000円程度でインターネットが使い放題になる。さらに今回のNTT地域会社の値下げにより,インターネットの常時接続環境は月額4000~6000円程度に引き下がる。

 NTT地域会社がフレッツ・ISDNを値下げするのは,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスとの料金の整合性を取るためだ。NTT地域会社が2000年12月26日に開始した「フレッツ・ADSL」サービスは,下り(NTT局からユーザー宅方向)が最大1.5Mビット/秒,上りが最大512kビット/秒と高速だが,月額料金は4600円とフレッツ・ISDNとほとんど変わらない。通信速度と料金の整合性を取るには,フレッツ・ISDNを値下げせざるを得なかったわけだ。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)