東京通信ネットワーク(TTNet)は12月27日,同社の電話サービス「東京電話」の市内通話料金を2001年1月10日に値下げすると発表した。平日昼間の通話料金を3分9円から3分8.7円に変更する。同社はすでに2001年5月1日から3分8.7円で市内通話を提供すると発表していたが,それを前倒しした格好だ。

 TTNetが値下げ時期を1月に変更した背景には,NTT東日本の通話料値下げがある。NTT東日本は12月22日の発表で,2001年1月10日に市内通話料を現状の3分10円から3分9円に変更すると表明している。さらにマイライン(電話会社選択サービス)が始まる5月1日には,3分8.8円に値下げする。

 このままでは,2001年1月10日から4月末の間,NTT東日本とTTNetの市内通話料金に差がなくなる──。こうした事態を避けるため,TTNetは値下げの前倒しに踏み切ったというわけだ。値下げを前倒しにした結果,TTNetの2001年3月期決算では「数億円の減収になる」(広報)という。

(藤川 雅朗=日経コミュニケーション)