エキサイトは10月17日,無料のインターネット接続サービス「Free Lane」を10月18日に開始すると発表した。接続料を無料にして,エキサイトが運営するポータル・サイトのユーザーを増やすのが目的である。東京都23区,大阪市,京都市,名古屋市にアクセス・ポイントを設置。順次,アクセス・ポイントを増設して,2001年末には100万ユーザーを集める計画だ。

 Free Laneの提供にあたり,エキサイトはオーリック・ウェブ・ジャパン,ファミマ・ドット・コム,ソフマップ,全日本空輸の4社と提携した。ファミマ・ドット・コムはファミリーマートなどが設立した電子商取引(EC)提供会社である。オーリックは,無料サービスを提供するインターネット接続事業者(プロバイダ)で,エキサイトにインフラを提供する。ファミマ・ドット・コムなど3社は,コンビニエンス・ストアやパソコン・ショップなどでFree Laneの接続用ソフトウエアのCD-ROMを配布。3社はそれぞれエキサイトと共同でポータル・サイトを構築し,各社が配布したソフトでFree Laneに接続すると,最初にそのポータル・サイトにつながる仕組みとする。

 インターネット接続にかかるインフラ料金などは,広告収入でまかなう。同様のサービスは,すでにライブドアやゼロなどが先行して提供中。エキサイトは後発になるが,自社が持つポータル・サイトのコンテンツを強みに無料サービスのユーザーを獲得する考えである。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)