日本オラクルは8月9日、システム連携ソフトの「Oralce BPEL Process Manager」の出荷を開始した(関連記事)。同時に、この製品の拡販を狙って日揮情報ソフトウェア協和エクシオの2社と提携した。「BPEL Process ManagerはSOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づくシステムを構築する際の中核を担う製品の一つ。2社の提携により拡販していく」(システム事業推進本部 営業推進部の西脇資哲 Fusion Middlewareグループ ディレクター)。

 日揮情報ソフトウェアは同社が販売する、ビジネス・プロセスのモデリング・ツール「ITpearls Process Modeler」を用いて、ビジネス・プロセスの分析コンサルティング・サービスを提供する。そのモデルに基づいてシステムを構築する際に、BPEL Process Managerを用いる。ITpearls Process Modelerで記述したモデルはBPELに変換可能であるため、「両製品を組み合わせて使うことで、モデリングから実装までをシームレスに実現する」(同社)。

 協和エクシオはBPEL Process Managerを使用したシステム構築を開始するとともに、同社内に検証・デモ施設「Oracle Fusion Middleware Center」を設立。BPEL Process Managerに限らず、オラクル製ミドルウエアを利用したシステム導入を積極的に進めていく意向。ただし、「当社はマルチベンダーでのシステム構築が売り。ユーザーの要望によってはオラクルの競合製品もこれまで通り販売していく」(ITソリューション事業本部の土井聡之SI本部長)という。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ