世界の学生を集めた技術コンテスト、MSが横浜で開催米マイクロソフトは7月27日から8月1日まで、世界の学生を集めた技術コンテスト「Imagine Cup 2005」をパシフィコ横浜で開催した。Imagine Cupは全世界の学生を対象に、ソフトウエアの設計や開発、運用のスキルを競うコンテスト。これまで2003年にスペインのバルセロナ、2004年はブラジルのサンパウロで開催しており、3回目となる今年は日本の横浜が舞台となった。 日本法人の鈴木協一郎デベロッパー&プラットフォーム統括本部長は、Imagin Cupの狙いをこう説明する。「将来を担う技術者の卵である学生たちが自分のアイデアで世界に挑戦するチャンスを提供したい。魅力的なアイデアを持った世界の学生が一堂に会し、相互に交流し刺激し合ってほしい」。 今年の参加者は、92カ国、約1万7000人から予選を勝ち上がった、44カ国220人。テーマに沿ったオリジナルアプリケーションを開発する「ソフトウェアデザイン部門」、自作のAIロボット・プログラムで競技する「ビジュアル ゲーミング部門」、Officeアプリケーションのアイデアや開発テクニックを競う「Officeデザイナー部門」、10分程度のショートムービーを作成する「ショートフィルム部門」など、全9部門で腕を競い合った(写真1、写真2)。 日本からは、ソフトウェアデザイン、ビジュアル ゲーミング、Officeデザイナの3部門に計7名が参加。ビジュアル ゲーミング部門では灘高校の加藤新英君(写真3)が、見事1位に輝いた。「(コンテスト中は)本当に緊張したが、手ごたえはあった」と、自信をのぞかせた。同部門では、3位にも日本の学生が入る健闘を見せた。 残念ながら残る2部門では日本チームの入賞はならず。ソフトウェアデザイン部門に参加した大阪大学大学院 情報科学研究科 西尾研究室のチーム(写真4)は、ソーシャル・ネットワーク・システム(SNS)とGPS、インスタント・メッセンジャーを組み合わせた、GIS(地理情報)システムを発表。利用者はGPSで他のSNSメンバーの位置を把握したり、携帯電話のカメラやパソコンに接続したWebカメラなどを通して他メンバーが見ている景色を参照できる。「技術面は他チームにも引けを取らなかった。英語のプレゼンテーションがうまくいかなかったのかも」とは、リーダーの中山浩太郎君の弁。 中山君は「将来は中国にあるマイクロソフトの研究機関Microsoft Research Asiaで働きたい」と、意欲を語る。将来の技術者育成だけでなく、マイクロソフトの学生に対するイメージアップ戦略の一環として、Imagine Cupは効果を上げていると言えそうだ。次回のImagine Cupはインドで開催予定。
(玉置亮太=日経コンピュータ)
【おわび】当初公開した原稿では加藤新英君のコメントに一部間違いがありましたので8月2日に修正しました。 |