日本SGIは8月1日、「エンタープライズLinuxテスティングラボ」を設立した。ソフトウエア会社がオープン・ソース・ソフトウエア(OSS)の開発、検証やテストの際に無償で利用できる。この施設は、同社が昨年12月に発表した「エンタープライズLinuxソリューションセンター」(関連記事)の下に所属する。主に、32ビットから64ビット環境に移行するアプリケーションのテスト環境を想定している。ただし、OSS以外のソフトウエアを開発するために利用する場合は有償になる。

 施設には、同社の64ビット・プロセサItanium2搭載のミッドレンジ・サーバー「Altixシリーズ」を設置(写真)。2プロセサ搭載のマシンを3台、4プロセサ搭載マシンを1台の計4台を配備している。今後、テストマシンを10台弱まで増やす予定である。

 テスティングラボの活動を通して、OSSのコミュニティ活動支援を行い、同社が1999年以降力を入れているLinux市場拡大を狙う。また、エンタープライズLinuxソリューションセンターではISV(独立系ソフト・ベンダー)によるアプリケーション開発やアプリケーション開発のためのコンサルティング・サービスも行う。

安藤 正芳=日経コンピュータ